よもやま話(1) - 駅名標と日本語

L:駅名標はデザインがよいですね。

L:漢字は色々なパーツの構成で成り立っているのが面白いです。(「竹橋」を移動しながら)例えば橋という文字は木がパーツ(木偏)としてありますが、あのパーツは木に関わるもの漢字に共通するものでしょう?

K:そうです。漢字のこういった構成のおかげで私たち日本人は知らない漢字に出会っても部首から意味と読み方を大体推量することができます。

K:ただ、漢字自体はとても多いので、外国の方が漢字を見て意味を把握するのはとても難しいと思います。逆に、アルファベットは 26 文字の構成なので覚えやすいです。

L:いや、それはみんな同じです。英語や他の言語でもルールはありますし。(先日の夕食会では日本語と韓国語、英語と中国語の文法が似ていることや中国語は発音(四音)が難しいことなどが話題にのぼっていました。)

K:木という漢字は象形文字といって、モノがシンボライズされたものなんですよ。(木を書く)。田もそうです。(「飯田橋」を指差しながら)。

L:知っています。魚もそうでしょう? なぜ木は枝が下に向いているこのような形なのですか? 枝は上を向いていますよね。/|\ じゃなくて \|/ じゃないのですか?

K:えーと….多分日本に生えている木がそうだから?(汗) うーん、何ででしょう。わかりません。

K:そういえば漢字の特徴を生かした日本の質問をご存じですか? たとえば「どうすれば水を一瞬にして氷にできますか?」(「水」を書く)。

L:わかります(水という字に点をつけて氷にする)

K:じゃあ、ちょっと難しい質問をします。一本では木(tree)、二本では林(bush)、三本では森(forest)。それでは、これは何かわかりますか? (下の画像を示す)。

L:…うーん。ジャングル?

K:いいえ、よく見てください。六本の木がありますよね。多分今までに行ったことがあるかもしれません。さっきから駅の名前を眺めていらっしゃいましたよね。

L:... ... ... あー、ロッポンギ! :-)